ランドセル寄付は、国内向けに行う場合には迷惑になってしまうこともあります。
特に、個人的に寄付しようと思うと、現場と支援者の間でミスマッチが起きやすいですので、支援団体を通じて届けてもらうのが良いでしょう。
(ジョイセフ、ワールドギフト、セカンドライフなど)
ランドセル寄付は、就学支援になることや、再利用できるなどのメリットがあります。
ランドセル寄付したい場合、支援団体や海外に届けるための送料がかかるので、完全に無料という方法はありませんが、イオンなどでは期間限定でランドセルの持ち込みができたりします。
この他、おすすめの寄付先をいくつかご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ランドセル寄付は迷惑になることもある
ランドセルの寄付は、国内で行う場合に迷惑になることがあります。
ランドセルに限らず、寄付には様々な問題がつきものです。
一番よく聞くのは、現場が欲しがっているものと、支援者が贈るものが合っていないということ。
つまり、ランドセルを寄付しようと思っても、相手にとってはありがた迷惑になってしまうこともあるのです。
過去に行われた国内の児童養護施設へのランドセル寄付では、以下のような理由で、迷惑に思われたということがあります。
- 施設に新1年生が何人もいるわけではない
- ランドセルなどの購入費用は国が負担してくれる
- 大量にもらっても使う人がいないので、在庫の処理に困る
実際、ランドセルをもらうよりも、資金の寄付のほうが役立つこともありますよね。
以上の理由から、国内へのランドセル寄付は積極的にはしない方が良いかもしれません。
一方で、ランドセルの寄付で喜ばれるのは、発展途上国などの海外への寄付です。
国内には、ランドセルを発展途上国に寄付を行ってくれる団体が、いくつかあります。
国内国外関わらず、個人的に寄付をしようと思うと、ミスマッチが起きたり、手順が多かったりと大変なこともあるので、団体を利用するのが良いでしょう。
ランドセル寄付のメリット
ランドセル寄付でのメリットには、就学支援になることや、再利用により使い続けられること(サステナブル)があります。
就学支援になる
ランドセルは、高額な学用品です。
国内・国外問わず、ランドセルがあるというだけで、学校へ通うことへのハードルを下げたり、就学準備にかかる負担を軽減したりする効果があります。
特に、国外へのランドセル寄付では、男女平等の学校教育のきっかけにもなっているのだとか。
途上国では未だに、勉強が女の子には必要ないものとという考えが残っている地域があります。
ランドセルを男女平等に配ることで、地域に残る意識を変えることに繋がります。
サステナブル(持続可能、使い続けられる)
何よりも、状態の良いランドセルを再利用してもらえるということは、サステナブルで良いですよね。
ランドセルは、とても丈夫に作られています。
そのため、6年間使ったものでも状態が良いことが多いです。
贈る側のエゴかもしれませんが、捨ててしまうにはもったいないですし、誰か必要としてくれる人の元へ届いてくれるならばその方が嬉しいです。
ランドセルを寄付したい場合
ランドセルを寄付したいときは、支援団体を利用するのが良いでしょう。
まずは、どの支援団体を利用するのかを選んでみましょう。
おすすめの寄付先については、次の項目で詳しく紹介しますね。
支援団体ごとに指定されている寄付方法が異なります。
ランドセルが贈るのに適しているかなどの条件や、梱包方法、輸送費の負担額など、細かくチェックしていきましょう。
手元にあるランドセルの状態を、事前にしっかりと確認しておくことも重要です。
劣化が進んでいないか、どんな素材でできているかをチェックしましょう。
損傷が激しいものだと受け付けてもらえませんし、豚革でできているランドセルなどは、宗教上の問題から寄付できないこともあります。
しっかり条件に合う支援団体を探せたら、その団体の定める方法で寄付を行いましょう!
ランドセル寄付はどこが良い?おすすめ寄付先3選!
ランドセル寄付でおすすめの寄付先を3つご紹介します。
国際協力NGOジョイセフ「思い出のランドセルギフト」
ジョイセフでは、アフガニスタンの子供たちへランドセルを届けてくれます。
ランドセルの寄付活動を2004年から開始していて、なんと累計26万個以上の寄付実績があります。
未使用であれば、ランドセル以外の学用品もランドセルの中に入れて寄付することができます。
未使用の鉛筆やノートなども送りたいという方は、詳細をチェックしてみましょう。
また、次の項目でご紹介しますが、イオンでは、期間限定でジョイセフとのコラボプロジェクトを行っています。
イオンで「思い出のランドセルプロジェクト」を開催している時は、持ち込みでの寄付も可能となるので、興味のある方は確認してみてくださいね。
NPO法人ワールドギフト
ワールドギフトでは、不用品の再利用・物資支援を行っています。
ランドセルを含めた学用品や生活用品などを、支援を必要とする様々な国と地域に届けてくれます。
梱包した物資は、自分で発送することもできますし、集荷サービスを利用することもできます。
たくさんの物資を送りたい時などには便利ですね。
セカンドライフ(NPO法人グッドライフ)
NPO法人グッドライフが運営しているセカンドライフ。
セカンドライフでは、10年以上ランドセル寄付を行っています。
国内向けにも、海外向けにもランドセルの再利用をしていて、ホームページでもセカンドライフに届けられた品物を写真で掲載しています。
セカンドライフでのランドセル寄付は、ワクチン募金にもなるのが特徴的です。
ランドセルを寄付することで、発展途上国の子供たちへワクチンを届けることができます。
ランドセル寄付を無料でできるところはある?
ランドセル寄付を完全無料でできるところはありません。
ランドセル寄付では、支援団体に届けるための送料がかかるところや、海外までの輸送費を寄付金として負担する必要があるところが多いです。
送料だけの場合もありますし、寄付金だけの場合もありますし、両方負担する場合もあります。
完全に無料で行えるところは、調べた限りではありませんでした。
送料のみや寄付金のみで、ランドセル寄付できる支援団体はありました。
送料のみで寄付できるところ
送料のみで寄付できる支援団体には、株式会社GoodServiceや、株式会社クラレがあります。
リボーンプロジェクト
株式会社クラレ「ランドセルは海を超えて」
クラレのランドセル寄付は期間が決まっているようです。
2023年度の受付は終了していました。
イオン「思い出のランドセルプロジェクト」
送料なしで、寄付金で寄付できるところには、イオンで期間限定で行われている「思い出のランドセルプロジェクト」というものがあります。
ジョイセフとのコラボプロジェクトで、期間限定で行われています。
このプロジェクトでは、ランドセルをイオンの対象店舗等に持ち込みし、海外輸送費募金として1800円を支払うと、ランドセル寄付ができるというものです。
思い出のランドセルプロジェクト(AEON RETAIL公式サイト)
2023年は4月1日から30日が受付期間となっていたので、毎年、4月頃に行っているのではないでしょうか。
ホンダカーズ東総「思い出のランドセルプロジェクト」
ホンダカーズ東総も、イオン同様に「思い出のランドセルプロジェクト」を行っています。
こちらは営業店舗にて、ランドセルを受け付けてくれます。
この他にも、持ち込みできるところであれば、送料は無料でランドセル寄付することができるでしょう。
注意点としては、商業施設などの店舗に持ち込みたい場合、期間限定での開催であることが多いので事前に確認しておく必要があることがあげられます。
期間内であっても、行われている店舗が限られている場合もあるので、事前のチェックをしっかり行いましょう。