この記事では、ストウブの鍋を食洗機で洗う時に気をつけたいことや、お手入れの方法についてご紹介します。
お料理をする人にとって、ストウブの鍋はあこがれの存在です。
今まさに買ったばかりで、ワクワクしている方もいるでしょう。
しかしストウブの鍋は重く、使うたびに洗うのが大変な面があるのも事実…。
食器洗い乾燥機(食洗機)で洗いたいですよね。
でも、食洗機で洗っても大丈夫?変色したりして鍋に良くないのでは?といった心配もあると思いますが、大丈夫です。
ストウブの鍋は食洗機で洗えますよ!
ストウブ鍋は食洗機で洗える
ストウブの鍋は食器洗い乾燥機(食洗機)で洗えます。
私も、ストウブの鍋(ピコ・ココット ラウンド 22cm)を持っています。
普段は手洗いをしますが、忙しい時や体調がすぐれなくて早く休みたい時は、食洗機で洗うこともあります。
食洗機で洗うことに問題はないので安心してくださいね。
鍋をはじめとするストウブ製品が食洗機対応かどうかについては、ストウブ公式オンラインショップで調べることができます。
ストウブ公式オンラインショップの、ホーム>ストウブ>鋳物ホーロー>ココット>購入を考えているアイテム・サイズの順に希望の商品を探していきます。
商品のページの「商品仕様」に「食洗機使用可能」の項目があり、「はい」とあれば使用可能です。
また、ストウブ鍋を購入したときに入っている取扱説明書にも「食器洗い乾燥機をご使用の場合も漂白剤を使用した洗浄は避けてください。」との注意書きがあります。
食洗機の使用を前提としている説明ですね。
ストウブ鍋は食洗機で変色するのか解説
ストウブ鍋は食洗機で変色するのかという点については、心配は不要です。
長くストウブ鍋を使っているユーザーさんのブログなどで「鍋の底が白くなってきた…」といった記事も見かけます。
私も、ストウブ鍋を食洗機で洗浄、乾燥してから取り出して鍋の中を見て白くなった部分があるのを見つけてドキッとした経験があります。
この正体については、ストウブの取扱説明書で次のように説明されています。
「白い跡は水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルの微量成分の付着や料理時に使用した食塩などの調味料の溶けきらないものが沈殿固着したものです」
これは鍋の品質には問題ないとのことですが、取り除くこともできます。
- 鍋の半分以上の水と、大さじ1杯程度のお酢を入れて沸かして数分間沸騰させます
- 冷めてから、その水を捨てて中性洗剤で洗いましょう
これで白いものが取れて、鍋の内側は元の色に戻りますよ。
ストウブ鍋を食洗機での洗うときの注意点
ストウブ鍋の食洗機での洗い方ですが、次のような点に気を付けるとよいでしょう。
- 食洗機のパーツや他の食器・キッチンツールなどで傷をつけないようにする
- 鍋が冷めてから食洗機に入れる
- 可能であれば低温モードで洗浄する
- 漂白剤が入っていない洗剤を選ぶ
手洗いでも食洗機を使うときでも、ストウブ鍋を洗うときに気を付けたいのは「黒マットエマイユ加工を傷める可能性のあることを避ける」ことです。
まず金属製の器具が鍋にぶつかると、その部分のエマイユ加工が傷つき、そこからサビてくる可能性もあります。
次に、急激な温度変化によってエマイユ加工がはがれるおそれがあります。
調理中の鉄製の鍋の温度は200℃を超えます。
火からおろして間もない状態で洗浄を始めると、食洗機はお湯で食器類を洗うといえ、急激に鍋を冷ますことになり、エマイユ加工には望ましくありません。
熱い鍋でやけどを負うリスクもありますし、鍋が冷めるのを待ちましょう。
急激な温度変化を避けるということで、もしご家庭の食洗機に「低温モード」があれば、そちらで洗浄すると、よりよいでしょう。
そして、漂白剤の使用もエマイユ加工を劣化させていきます。
エマイユ加工は鋳物に液状のホーロー(ガラス質エナメル)を吹き付け高温で燃焼させるものなので、他のホーロー製品と同様に漂白剤の使用で徐々に加工がはげていきます。
食洗機用の洗剤には、洗浄効果を高めるために漂白剤が含まれるものも多くあります。
そのため、洗浄成分を確認して、漂白剤が含まれていない中性のものを選びましょう。
また、鍋にお料理の残りや焦げ付きが残っている場合は、あらかじめそれらを取り除いてから食洗機にかけるとよいでしょう。
ストウブ鍋のお手入れのコツ(シーズニング・焦げ付きの落とし方)
ストウブ鍋のお手入れの中心になるのは「シーズニング」です。
シーズニングとは、鍋の内側に油を塗ることによる「ならし」の作業です。
まず購入して初めて使う前に、まずシーズニングを行いましょう。
この作業をすることによって、料理が焦げ付きにくくなり、鍋のサビ防止にもなります。
シーズニングの方法
- 鍋を中性洗剤で洗ってよく乾かします
- キッチンペーパーやシリコン製のハケなどを使って鍋本体やフタの内側部分に薄く油を塗ります
- 鍋を弱火で数分間加熱して鍋に油をなじませます
- 火を止めて鍋が冷めたら、キッチンペーパーで余分な油をふき取ります
油は鍋やフタの内側だけでなく、お互いに重なるフチの部分にも忘れずに塗りましょう。
使う油は、サラダ油や米油が適しています。
ストウブの内側は細かいザラザラが多くあるので、ここに入っていきやすい粘り気のない油がよいです。
お料理に影響しないよう、強いにおいのない油であることも大切ですね。
鍋を使うようになってからは、内側のつやがなくなってきた頃にシーズニングをするとよいでしょう。
時々揚げ物をしてシーズニング代わりにする、といった方もいらっしゃるようです。
このように日頃から油となじませていれば、ストウブは焦げ付きにくい鍋です。
焦げ付いた時は重曹で
それでも焦げつかせてしまったときは、重曹(じゅうそう)を使うと焦げ付きが取れます。
重曹を使った焦げ付きの取り方
- 鍋に水を張り、重曹を鍋底に広げるよう、大さじ1~2杯程度入れます
- 鍋を弱火にかけて水を沸かし、数分間、重曹が溶けるまで沸騰させます
- 水が透明になれば火を止めてそのまま冷まします
- 中の水や焦げ付いたものを捨て、中性洗剤で洗います
鍋を火にかけている時に重曹が周りに飛ぶことがありますが、後で落とせるので大丈夫です。
また、重曹を入れて沸騰させて冷ましてから、柔らかいスポンジや菜箸、シリコン製のヘラなどで優しくこすれば大抵の焦げ付きはきれいにはがれます。
もし1回で完全に焦げ付きが取れない場合は、取れるまで同じ操作を繰り返します。
でも、これでかなりきれいに焦げ付きが取れるので、私は毎回1回で終えています。
鍋を洗った後は乾燥させてから、またシーズニングをしておけばバッチリですね。
ストウブの食器やキッチンツールは食洗機対応なのか解説
ストウブの食器やキッチンツールは食洗機で洗えるかどうかは、アイテムによります。
- 食洗機で洗えるもの…大部分のセラミック製品
- 食洗機で洗えないもの…シリコン製品
セラミック製品には、プレート、グラタン皿、茶碗、ミニココットなどがあります。
ショッピングサイトでは、それぞれのアイテムごとに「商品仕様」が記されていて、食洗機に対応しているかどうかも書かれています。
そこで調べると、大部分のセラミック製品では食洗機使用可能とあります。
ただし、茶碗については食洗機使用可となっているものもありますが、食洗機使用について触れられていないアイテムの方が多く、はっきりとは分かりませんでした。
ストウブのシリコン製品には、しゃもじ、おたま、ターナー、トングなどがあります。
これらについては公式サイトでは触れられておらず、AmazonのSTAUBストアでは食洗機使用不可となっています。
食洗機で洗えないもの、洗っても大丈夫か分からないものは手洗いするのが確実ですね。
食洗機対応のセラミック製品についても、衝撃や急激な温度変化によって劣化したり壊れたりするおそれはあります。
高温のオーブンから出してすぐに洗うのではなく、鍋と同じように、冷めてから洗うようにしましょう。
まとめ
ストウブの鍋や食器が食洗機で洗えるかどうかや、お手入れのコツについてご紹介しました。
シーズニングには「サラダ油」、鍋底が白くなったときには「お酢」、焦げ付いたときには「重曹」と、台所にあるアイテムでお手入れできます。
少し時間がかかって面倒に感じられるかもしれませんが、やってみると意外に楽ですよ。
毎日の食卓を彩る素敵なアイテムですし、長く使っていきたいですよね。
可能なところは上手に食洗器も使いつつ、お手入れをして長く大切に使い続けてくださいね。