ストウブで炊飯するとまずい!ということはありません。
たしかに、ガスやIHで火加減を調節して炊くのって難しそうだし、炊いてみたら失敗してまずいご飯になって、もうやめた、という声もゼロではありません。
しかし、「ストウブで炊いたご飯はおいしい」とか「もう炊飯器はいらない」という声もあります。
私も、実際にストウブでご飯を炊いてみたら、とてもおいしかったです!
ストウブでご飯を炊いて失敗してしまう主な原因は、水加減や吸水、加熱、蒸らし時間。
これらをきちんとおさえると、失敗なくおいしいご飯を炊くことができますよ。
わが家で使っているのはピコ ココット ラウンド 22cmです。
炊飯用の「ラ・ココット de GOHAN」もあります。
美味しく炊けると評判です!
ピコ・ココット ラウンドと違い、丸みを帯びた鍋「Wa-NABE(ワナベ)」も人気です。
炊飯専用の鍋より美味しく炊ける、という口コミもありました。
ストウブでご飯炊いたらべちゃべちゃでまずい原因と対処法
ストウブでご飯を炊いたらべちゃべちゃでまずかった…という場合、原因として次のようなことが考えられます。
- お米に対して水の分量が多すぎる
- 割れたお米が多く混じっている
- アルカリイオン水を使っている
お米に対する水の分量は、お米1合に対して水200mlです。
お米1合は計量カップで測ると180ml、重さを測ると150g程度になります。
※無洗米を炊く場合は、お米1合につき水を230mlと、少し多めにします
無洗米の場合はお米を洗わないので、洗う時に吸水する分の水を足す必要があるからです。
もし、お米に対して水の分量が多すぎると、炊き上がりが軟らかすぎるご飯になってしまいます。
お米とお水の量は、正確に測るようにしましょう。
また、お米が割れていた場合も、炊き上がりがべちゃべちゃになりがちです。
これは炊飯中にお米の割れたところからデンプンが流れ出して糊(のり)のようになり、それがご飯粒全体にくっついてしまうからです。
お米が割れる原因は、洗う時に力を入れ過ぎることや、ざる上げでの乾燥があります。
これを防ぐためには、力を入れずに手早くお米を洗い、ざるに上げてから放置せず5分くらいにとどめるとよいでしょう。
また、アルカリイオン水はお米への浸透が早いです。
古いお米であればふっくら炊けてよいのですが、新米など水分の多いお米を炊くのに使うと軟らかくなりすぎるおそれがあります。
お米を炊くときには、水道水か浄水器の水を使いましょう。
もしアルカリイオン水を使うのであれば、pH9未満のものにしましょう。
ウォーターサーバーなら「フレシャス」がおすすめです。
水パックは12Lくらいのものが多く、なかなか女性や年配の方には大変。
でも、フレシャスには7.2Lの軽量パックがあります。
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デザインがオシャレということでも人気です。
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ご飯が柔らかい時の対処法
ところで、もしストウブで炊いたご飯が軟らかすぎたときはどうすればよいでしょうか?
少し軟らかい程度なら「余計な水分をとばす」ことで適切な水分量にすることができます。
ストウブのフタを開け、しゃもじでご飯を手早く混ぜて、そのまま10分程度蒸気をとばしてみましょう。
それで難しい場合は、電子レンジで水分をとばすのがよいでしょう。
茶碗1杯分のご飯をお皿に広げ、ラップをせずに1分くらい電子レンジにかけて水分をとばします。
一度で好みの硬さにならないときは、ご飯をかき混ぜて再度電子レンジにかけます。
しかし、ご飯が軟らかすぎた場合はこのような方法でも難しいです。
この場合は、おかゆや雑炊などへのリメイクがよいですね。
ストウブで炊飯したら芯が残る原因と対処法
ストウブでご飯を炊いたら芯が残った…という場合は、次のような原因が考えられます。
- お米に対する水の分量が少ない
- お米の浸水時間が足りない
- 炊いた時の蒸らし時間が足りない
まず、お米1合に対する適切な水の分量は、一般的な白米で200ml、無洗米では230ml。
この水の量が少ないと、お米に芯が残る原因になります。
お米を測るときにお米用のカップを使って、すりきりをせずにお米を多めに入れていたり、無洗米を炊くのに一般的な白米と同じ水の量にしていた…といったことも考えられます。
お米と水の量は、正確に測るようにしましょう。
次に、お米を洗った後に吸水させる時間が足りないことも、芯が残る原因になります。
炊飯ジャーで炊く時は、浸水なしでスイッチON!できますが、お鍋で炊く時は吸水させてからになります。
お米の浸水時間は、夏は30分、冬は1時間程度です。
私もピコ・ココット ラウンド 22cmの鍋で初めてご飯を炊いた時に、吸水時間が足りなくて硬く芯が残ったようなご飯になってしまいました。
ストウブ鍋の取扱説明書にも炊飯のレシピがあるのですが、そこに書かれているお米の浸水時間「5分」が短すぎたようなのです。
色々調べて、お米の浸水時間を30分にして同じように炊いたら、ふっくら美味しいご飯が炊きあがりましたよ。
そして、ご飯を炊くときに火を止めてからの蒸らし時間の不足も、芯が残る原因のひとつです。
炊飯ジャーでは蒸らすことも含めての炊き上がりですが、ストウブでの炊飯では火を止めてからそのまま10分ほど置いて蒸らす作業が必要です。
途中でフタを開けてしまうと蒸気が逃げ、圧力も下がってしまって蒸らしにならないので、蓋は開けないようにしましょう。
ご飯が硬い時の対処法
さて、ストウブで炊いたご飯に芯が残ってしまったときはどうすればよいでしょうか?
主な対処法としては、足りない水分を補って再度蒸らしを行います。
3つの方法をご紹介しますね。
水を加えて炊く
鍋の中のご飯を均等にほぐし、ご飯の量の3分の1くらいの水を入れて中火にかけます。
湯気が出てきたら弱火にして3分ほど炊いて火を止め、10分蒸らします。
電子レンジで加熱する
ご飯を茶碗1杯分をお皿に平らに広げて大さじ1~2杯分の水を振りかけます。
ラップをして電子レンジで2~3分加熱。
一度ラップを外して全体を混ぜて、再度1~2分加熱します。
蒸す
蒸し布にご飯を包んで、蒸し器でときどき芯の程度を確認しながら蒸します。
もういちど蒸らすまで手をかけるのが大変ならば、リゾットなどにリメイクするのも良いですね。
ストウブ炊飯がまずいのは鍋のサイズにもよるのか解説
ストウブで炊いたご飯がまずいのは、鍋のサイズがお米と水の分量に適していなかった可能性もあります。
炊いたご飯がべちゃべちゃだったり芯が残ったりしてまずくなる最大の原因は、水の量が適切でないことです。
まず最初にお米や水をきちんと正確に測り、手早く洗米し、洗米後の吸水時間を適切にとり、火力を守って時間どおりに加熱して、十分に蒸らしをすれば失敗はほぼありません。
しかし、もしストウブの鍋の大きさが炊きたいご飯の量に対して大きすぎる場合、加熱中に水分の蒸発する割合が大きくなって、結果的に水分不足で芯が残るかもしれません。
反対に鍋が小さすぎる場合は、加熱中に吹きこぼれることで失敗につながる可能性もあります。
ご飯を炊く前に、手持ちのストウブ鍋に適したお米の量を調べ、量を守りましょう。
2合と3合の場合を例にご紹介しますので、参考にしてください。
ストウブ炊飯 2合の炊き方(18cm、20cm)
ストウブ鍋で2合の白米や玄米のご飯を炊くときに適した鍋の大きさは次のとおりです。
- ピコ・ココット ラウンド・・・18cm、20cm
- ピコ・ココット オーバル・・・23cm
- ラ・ココット de GOHAN・・・Mサイズ(16cm)
- Wa-NABE(ワナベ)・・・Mサイズ(18cm)
ここで注意ですが、「ピコ・ココット オーバル」は鍋の底が楕円形なので、ガスコンロでは均等にガスの火があたらず加熱ムラができる可能性があるので気をつけましょう。
また、「ラ・ココット de GOHAN」という炊飯用の鍋もあります。
この鍋で2合炊きに適しているのはMサイズです。
なお、Sサイズは1合炊き、Lサイズは3~4合炊き(5合まで可)に対応しています。
ワナベのMサイズも使いやすそうです。
炊飯用のココットデゴハンよりおいしく炊けた、という人もいます。
炊飯以外でも、ピコココットより少し軽くて使いやすい!という意見も多いですね。
白米や分づき米の炊き方
ストウブ鍋での2合のご飯の炊き方は次のとおりです。
白米でも、分づき米(3分、5分、7分づきなど)でも、雑穀入りご飯などでも炊き方は同じです。
1)白米を2合(360ml)測り、お米を研ぎます(力を入れ過ぎないよう注意)
2)研いだお米をザルに上げ、5分ほど置いて水気を切ります
3)鍋に水気を切ったお米と水400mlを入れて30分(冬は1時間)程度吸水させます

※ 我が家は22cmのストウブを使っているので、22cmで炊いたときの写真です
4)フタを開けたまま中火にかけます(IHの場合、10段階調節の製品で5くらい)
5)大きな泡が出てくるくらいに沸騰したら、しゃもじでお米を鍋の底からひと混ぜして、フタを閉めて弱火にします(IHの場合は2くらい)

6)弱火で10分間加熱したら火を切り、フタを開けずにそのまま10分間蒸らして出来上がりです

炊き込みご飯の場合
なお、同じ2合でも、炊き込みご飯の場合はお米に加えて具材も入れます。
そのため、鍋は、ひと回り大きな3合炊きに適したものを使うことをおすすめします。
ストウブ炊飯 3合の炊き方(20cm、22cm)
ストウブ鍋で3合のご飯を炊くときに適した鍋の大きさは次のとおりです。
- ピコ・ココット ラウンド・・・20cm、22cm
- ピコ・ココット オーバル・・・23cm、27cm
- ラ・ココット de GOHAN・・・Lサイズ(20cm)
- Wa-NABE(ワナベ)・・・Lサイズ(20cm)
「ピコ・ココット オーバル」については鍋の底が楕円形なので、ガスコンロでは均等にガスの火があたらず加熱ムラができる可能性があるので気をつけましょう。
ストウブ鍋でのご飯の炊き方は次のとおりです(2合のときとほぼ同じです)。
1)白米を3合(480ml)測り、お米を研ぎます(力を入れ過ぎないよう注意)
2)研いだお米をザルに上げ、5分ほど置いて水気を切ります
3)水気を切ったお米を水600mlに入れて30分(冬は1時間)程度吸水させます

※ 画像は先ほどと同じく、22cmの鍋で2合炊いたときのものを使っています
4)蓋を開けたまま中火にかけます(IHの場合、10段階調節の製品で5くらい)
5)大きな泡が出てくるくらいに沸騰したら、しゃもじでお米を鍋の底からひと混ぜして、フタを閉めて弱火にします(IHの場合は2くらい)

6)弱火で10分間加熱したら火を切り、蓋を開けずにそのまま10分間蒸らして出来上がりです

炊飯器のように保温はできない
ストウブは、保温力に優れた鍋です。
しかし、炊飯ジャーのように、何時間も炊きたてのような温度でご飯を保温しておくことができません。
すぐに食べられない分のご飯は、ラップに包んで冷凍しておくとよいですね。
タッパー保存も便利です。
↑わが家ではこちらと同じ形の「キチントさん ごはん保存容器」を使っているのですが、空気弁が取れてしまうのが難点…。
イノマタ化学のタッパー630mlを持っているのですが、洗いやすいし使い勝手が良かったので、ご飯用も買い替え予定です。
炊いたご飯が鍋にこびりついたときは、鍋にしばらく水を張っておくとOKです。
焦げ付いて、水を張っただけではきれいに落ちないときは、重曹を使ったお手入れできれいに取れますよ。
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↑ 焦げ付きの落とし方の手順は、こちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてください
お米を前日に水に浸しておいてもいい?
お米を前日に水に浸しておいてもOKですが、衛生面で注意が必要です。
夏など室温が高い時期には常温で浸水していると雑菌が繁殖してしまうため、それを防ぐために冷蔵庫に入れておきましょう。
玄米を炊きたい場合、白米と違い、ぬかの層に覆われていて吸水に時間がかかるので、一晩くらい浸水しておく必要があります。
このような時も、冷蔵庫で浸水すると安心ですね。
白米の場合、浸水してから2時間程度で限界まで吸水し、それ以上の吸水はしません。
そのため、朝に炊きたいお米を前日の晩から冷蔵庫の中で水に浸しておいても大丈夫です。
ただし、浸水時間があまりにも長いと、お米がもろくなって炊飯中に割れてべちゃべちゃなご飯になることにつながります。
浸水時間は9~12時間までにしておくのが良いでしょう。
さいごに
ストウブで炊いたご飯がまずくなってしまう原因と、対処法についてお伝えしました。
難しそうなストウブ炊飯ですが、お米と水の分量をきちんと測り、浸水・炊飯・蒸らしなどの操作や時間をレシピどおりに守れば、意外と簡単にできます。
洗うのも楽だから、炊飯器を使わなくなった、という声もありました。
ストウブで炊いた炊きたてご飯はとても美味しくて、いつも炊飯ジャーで炊いているご飯よりもたくさん食べてしまいます。
ぜひ、ストウブ炊飯に挑戦してみてくださいね。